Wi-Fiの通信速度が遅い、通信が途中で切断されてしまう…。このように、Wi-Fi接続が不安定な状態になってしまう主な原因と解決法を紹介します。
Wi-Fiが遅い原因と解決法
Wi-Fiルーターの設置や接続設定(自動/手動)はきちんと完了したのに、通信速度が遅くなってしまったり切断されてしまう場合、まずはパソコン・タブレットなど端末の再起動や、Wi-Fiルーターの再起動をためしてみましょう。
それでも解決しないなら、次のような原因が考えられます。
- Wi-Fi接続が遅くなる主な原因
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- 親機との距離や障害物
- 家電製品などによる電波干渉
- 回線の混雑
- ファームウェアやドライバーが最新でない
- ファイアウォールの影響
Wi-Fi接続が遅くなる主な原因①
親機との距離や障害物
Wi-Fiルーター(親機)とパソコン・タブレットなどの端末(子機)との距離が離れすぎていたり、間に障害物があったりすると、電波の送受信がうまくいかないときがあります。
解決法
可能ならば、親機や子機を移動させて近距離で接続します。特に、Wi-Fiルーターを高い場所や壁から離して設置するなどすると、電波が届きやすくなる場合があります。
親機や子機の移動が難しい場合は、中継機の導入を検討してみましょう。Wi-Fiルーターの電波を中継して、到達範囲を拡大することができます。また、コンセントに挿すだけでLANを構築できるPLCアダプターという機器もあります。
Wi-Fi接続が遅くなる主な原因②
家電製品などによる電波干渉
電子レンジやコードレス電話機などの家電製品は、Wi-Fiと同じ「2.4GHz帯」の周波数帯域の電波を発する場合があります。このとき、電波干渉が起こりやすく通信速度に影響します。
解決法
先ほどの原因①と同様に、親機や子機を移動させたり、中継機の導入などで解決できるかもしれません。
また、「5GHz帯」の通信規格で接続する方法もあります。Wi-Fi接続に使用される電波には、「2.4GHz帯」と「5GHz帯」の2種類があります。「5GHz帯」の電波を使って接続するには、親機・子機ともに「11a/n/ac」のいずれかの通信規格に対応していなければなりません。
たとえば、BUFFALO製ルーターで「5GHz帯」を利用するには、セットアップカードの「SSID(a)」に記載されたSSIDで接続します。くわしくは、ご利用のWi-Fiルーター取扱説明書などで確認してください。
- 親機や家電製品の最適な設置場所を見つけるには?
- Wi-Fiの電波強度を測定できるソフト・アプリで確認しながら微調整すれば、より適したWi-Fi環境を作れます。くわしくは、Wi-Fi電波強度の確認方法をご覧ください。
Wi-Fi接続が遅くなる主な原因③
回線の混雑
複数の端末を同時にWi-Fi接続したり、近隣から他のルーターが発する電波を受信したりして混雑しすぎると、つながりにくくなる場合があります。
解決法
無線チャネルを変更してみましょう。無線チャネル(チャンネル)とは、通信に使われる電波の領域を細分化したものです。2.4Gと5Gの違いとは ~Wi-Fiの周波数帯域~のページで、くわしく紹介しています。
主なメーカー別のチャネル変更方法は、下記公式ページで確認してください。
- BUFFALO:無線チャンネルを変更する方法
- Aterm:無線が不安定なので、無線チャネルの変更を行いたい
https://121ware.com/aterm/regist/qa/qa/00032.asp
Android用アプリ Wi-Fi混雑チェッカー
Androidを搭載したスマートフォン・タブレットを利用している場合、Wi-Fi混雑チェッカーというアプリが便利です。主な機能は、次のとおりです。
- 無線LANの混雑状況を5段階(快適/やや快適/混雑していない/やや混雑/混雑)で分析
- アクセスポイントのおすすめ設定値(周波数、チャンネル)の表示
- 混み具合のグラフ表示
アプリのダウンロードは、下のボタンから。
Wi-Fi接続が遅くなる主な原因④
ファームウェアやドライバーが最新でない
ファームウェアやドライバーが最新でないと、Wi-Fi接続できない場合があります。
- ファームウェアとは
- ルーター機器に組み込まれたコンピュータシステムを制御するためのソフトです。
- ドライバーとは
- パソコンがルーターと通信できるようするためのソフトです。
解決法
各メーカーの公式サイトで、最新のファームウェアやドライバーをダウンロードして、適用します。
- BUFFALO:ダウンロードサービス ソフトウェアダウンロード | BUFFALO
- Aterm:ソフトウェア|Atermサポートデスク
http://www.aterm.jp/support/verup/index.html - I-O DATA:サポートライブラリ
http://www.iodata.jp/lib/
Wi-Fi接続が遅くなる主な原因⑤
ファイアウォールの影響
セキュリティーソフトやOS(Windows・Macなど)のファイアウォール機能が、Wi-Fiの通信を遮断している可能性があります。
- ファイアウォールとは
- 外部との通信を監視して、怪しい通信を遮断するための機能です。
解決法
ファイアウォール機能を一時的に無効にしたり、ファイアウォールの設定で使用ルーターを例外登録したりすることで、改善する場合があります。これらの方法について、参考となる外部サイトを紹介しておきます。
- セキュリティーソフト、Windowsのファイアウォール機能を無効にする方法 | BUFFALO
- Windowsファイアウォールの例外にアプリケーションを追加する方法 | BUFFALO
- ソフトAPモードをファイアウォールへ例外登録したい | ELECOM