PLCアダプターは、家庭のコンセントに挿すだけでLANを構築できる、便利な機器です。LANケーブルの配線や中継機の設置が難しい場合におすすめです。

コンセントでLAN構築できる「PLCアダプター」

「Wi-Fiがつながりにくい」「通信速度が遅い」などの悩みを解決する方法として、中継機の設置があります。しかし、中継機本体への給電が必要なため、その設置場所が制限されるという問題もあります。

そこでおすすめなのが、「PLCアダプター」という機器です。PLCアダプターは、コンセントに挿すだけでLAN(ネットワーク)を構築できます。「コンセントLAN」とよばれることもあります。

PLCアダプターの仕組み

有線LANは、機器どうしをLANケーブルで接続します。一方のPLCアダプターは、屋内の電気配線を使ってデータ通信を行います。

PLCアダプターと有線LANの通信方法の違い

上の図からもわかるように、PLCアダプターは親機(ルーターやモデムなど)に接続する機器子機(パソコンやテレビなど)に接続する機器の、最低2台以上が必要です。

そのため、PLCアダプターは2台セットで販売されているものが人気です。

人気のPLCアダプター「TL-PA4010 KIT」

PLCアダプターの接続方法

PLCアダプターの接続は、とても簡単です。先ほど紹介した「TL-PA4010 KIT」という機種の場合、接続手順は次の3ステップです。

  1. PLCアダプター(2台)をコンセントに挿す
  2. PLCアダプターと、親機・子機とをケーブルで接続する
  3. ペアボタンを押す

TL-PA4010は、子機を増設することもできます。また、「128-bit AES」という高レベルの暗号化が施されているので安心です。

PLCアダプター 使用上の注意

PLCアダプターを使う際は、ノイズを発する電化製品に注意が必要です。例えば、ヘアードライヤーや掃除機、充電器、ACアダプターなどと同じコンセントにPLCアダプターを挿すと、データ通信に悪影響を与える可能性があります。

これら全ての機器が必ず悪影響を与えるわけではありません。

その他の注意点については、ご利用機器の取扱説明書や公式サイト等をご確認ください。