自宅などでWi-Fi環境を導入するには、まずWi-Fiルーター(無線LANルーター)を用意することです。このページでは、Wi-Fiルーターを選ぶときのポイントについて紹介します。
Wi-Fiルーターを選ぶときの5つのポイント
Wi-Fiルーターは、インターネット回線事業者やプロバイダーからレンタルできる場合があります。利用料金は、月々数百円程度が一般的です。また、Wi-Fiルーターは家電量販店などで購入することもできます。
いざWi-Fiルーターを購入するとなると、売り場にはいろんな製品が並んでいて、初心者にはどれを選べばよいのか分かりにくいものです。Wi-Fiルーターを選ぶときに、ぜひ確認していただきたい点はつぎの通りです。
- Wi-Fiルーターを選ぶときの5つのポイント
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- 「11ac」に対応している?
- 「5GHz」に対応している?
- 「電波強度」はどれくらい?
- 「アンテナ数」は何本ある?
- 「アンテナの向き」はどうする?
Wi-Fiルーターを選ぶときのポイント①
通信規格「11ac」対応かどうか
Wi-Fiには、いくつかの通信規格があります。いま普及している規格の中で最も通信速度が速いのが「11ac(IEEE 802.11ac)」という規格です。
通信規格について、くわしくは11ac・11nとは ~Wi-Fiの通信規格~をご覧ください。
「11ac」の速さを活かすには、Wi-Fiの子機として利用する機器(パソコン・スマホ・タブレットなど)も「11ac」に対応していなければなりません。ただ、もしいま「11ac」対応機器を持っていないとしても、近い将来にパソコンやスマホの買い替え等を予定しているなら、「11ac」対応のWi-Fiルーターを購入しておくことをお薦めします。
Wi-Fiルーターを選ぶときのポイント②
周波数帯「5GHz」対応かどうか
Wi-Fiで使用される電波の周波数帯には、つぎの2つがあります。
- 2.4GHz
- 5GHz
周波数帯について、くわしくは2.4Gと5Gの違いとは ~Wi-Fiの周波数帯域~をご覧ください。
従来、Wi-Fiでは「2.4GHz」帯の電波が使われてきました。今でもほとんどのWi-Fiルーターが「2.4GHz」帯に対応しています。しかし、この帯域の電波は、電子レンジや無線のマウス・キーボードなど他の多くの機器でも利用されているため、電波干渉が起きやすく通信が不安定になりやすいという欠点があります。
これに対し「5GHz」帯の方は、無線LAN以外ではほとんど利用されないため、電波干渉が起きにくく通信が安定しやすいのです。ただ、子機側も「5GHz」帯に対応している必要があります。
Wi-Fiルーターを選ぶときのポイント③
「電波強度」をチェック
Wi-Fiで使用する電波は、壁などの障害物によってその強度が弱まってしまいます。複数の部屋でWi-Fiを利用するなら、電波強度が大きいWi-Fiルーターを選びましょう。
電波強度の目安となるのが、Wi-Fiルーターの箱やメーカーのホームページなどに記載されている「間取り」です。戸建てなら●階建、マンションなら●LDKなどと書かれているので、参考にしてみてください。
下の画像は、バッファロー社の例です。
Wi-Fiルーターを選ぶときのポイント④
「アンテナ数」をチェック
Wi-Fiルーターには、「アンテナ」が内蔵されています。アンテナ数が多いほど、大きな電波強度が見込めます。一般的なWi-Fiルーターのアンテナ数は、1~4本です。同時にたくさんの機器を接続するなら、できるだけアンテナ数が多いWi-Fiルーターを選びましょう。
なお、Wi-Fiルーターのアンテナ数は、メーカーのホームページなどで確認できます。たとえば、バッファロー製 WXR-2533DHP2という機種では、4本のアンテナが搭載されています。
Wi-Fiルーターを選ぶときのポイント⑤
「アンテナの向き」をチェック
Wi-Fiルーターの「アンテナの向き」には、2つのタイプがあります。
- 指向性タイプ
- 無指向性タイプ
「指向性」タイプは、特定の方向に電波を飛ばしやすいため、使用する子機(の設置場所)が限定されている場合などに適しています。逆に、複数の部屋・子機でWi-Fiを利用するなら、広範囲に電波を飛ばす「無指向性」タイプがよいでしょう。
以上、Wi-Fiルーターを選ぶときの5つのポイントをご紹介しました。購入前に、ぜひ参考にしてください。
Wi-Fiルーターを用意できたら、早速Wi-Fiルーターを設置してみましょう。