パソコンや周辺機器などで最近よく目にする「Wi-Fi」と「Bluetooth」。いったい、どのような違いがあるのでしょうか。

「Wi-Fi」と「Bluetooth」

「Wi-Fi」と「Bluetooth」は、ともにさまざまな機器を無線で接続するための技術です。Wi-Fi対応機器同士は無線でつながり、同様にBluetooth対応機器同士は無線でつながります。それぞれの接続には、電波を使う点も共通しています。では、これらの違いとは何でしょうか。

「Wi-Fi」と「Bluetooth」の違いとは?

Wi-Fiは、比較的規模が大きいネットワークの構築に向いています。パソコン・スマートフォン・タブレット・テレビ・プリンタなど、複数の機器を一度に無線接続して、多量のデータ通信ができます。さらにくわしくは、Wi-Fiとは?をご覧ください。

一方、Bluetoothは近距離での通信に向いています。たとえば、[パソコンとマウス]、[音楽プレーヤーとヘッドホン]など、基本的に1対1の接続に使われます。

通信速度の違いは?

通信速度は、Wi-Fiの方が速いです。Bluetoothの最大通信速度が24Mbpsなのに対し、Wi-Fiは6.9Gbps(=6900Mbps) と、かなりの差があることがわかります。

これらの数値はあくまでも理論値であり、実際にはもっと遅くなります。

通信範囲の違いは?

通信範囲も、Wi-Fiの方が広いです。一般的に、Wi-Fiは数十メートル程度の範囲でつながるのに対し、 Bluetoothは10メートル前後しか届きません。

Bluetoothのメリットは?

ここまで見てみると、Wi-Fiの良いところばかりが目立ちます。でも、Bluetoothの方が優れている点もあります。それは、消費電力が少ないということです。

なので、Bluetoothは音楽プレーヤー・ヘッドホン・マウス・キーボードなど、電池で駆動する機器の無線接続に向いていると言えます。