MU-MIMOは、Wi-Fiの通信を高速化するための技術です。複数端末との同時通信ができることが特徴です。
MU-MIMOとは
MU-MIMOは、Multi User Multi-Input Multi-Output の略で、「IEEE 802.11ac」から新たに取り入れられた、無線通信を高速化するための技術です。
MIMOとは
MU-MIMOを理解するために、まずは「MIMO」について簡単に説明します。
MIMOは、データの送受信時に送信側と受信側の両方で複数のアンテナを使って、無線通信を高速化する技術です。MIMOは、「IEEE 802.11n」で取り入れられました。
例えば、バッファロー社のWi-Fiルーター「WXR-2533DHP2」では、”4×4″という記載があります。
これは、4つの送信アンテナと4つの受信アンテナを使って通信できることを表しています。
MIMOの問題点
ここまで紹介したMIMOは、「SU-MIMO (Single User Multi-Input Multi-Output)とも呼ばれます。
「Single(シングル)」という語が示すように、送信側と受信側の通信が“1 対 1”で行われ、スマホやパソコンなど端末の数が増えるほど通信速度が低下してしまう、という問題点がありました。
複数端末の同時通信ができる「MU-MIMO」
SU-MIMOの問題点を解決するため登場したのがMU-MIMOで、“1 対 複数”の同時通信ができるようになりました。SU-MIMOとMU-MIMOを比べると、下図のようなイメージです。
MU-MIMOを使うためには?
MU-MIMOを使った通信をするためには、まずMU-MIMOを搭載したWi-Fiルーター(親機)を用意する必要があります。
さらに、スマホなど子機側もMU-MIMOに対応していなければなりません。
MU-MIMOに対応する端末・子機は?
スマートフォンでは「iPhone 6」以降や、一部のAndroid端末でMU-MIMOを利用できます。また、MU-MIMO非搭載の端末であっても、MU-MIMOを搭載したWi-Fi子機(無線LAN子機)を経由することで対応させることができます。
くわしくは、下記ページを参考にしてください。
11ac対応機器を購入するなら、ココもチェック!
Wi-Fiルーターなど11ac対応機器を購入するなら、端末に最適な電波の束を形成して届けることができる「ビームフォーミング」を搭載したものがおすすめです。