公衆無線LANとは、どのようなサービスなのでしょうか。公衆無線LANの種類や利用できる場所、利用料金やセキュリティなどについて紹介します。
公衆無線LANとは?
公衆無線LANは、公共施設や商業施設など特定の場所でWi-Fiを利用できるサービスです。それぞれの場所は「Wi-Fiスポット」、「フリースポット」、「ホットスポット」などと呼ばれます。各スポットに設置されたアクセスポイントを通じて、スマホやタブレットなどをインターネットに接続することができます。
通常、スマートフォンや一部のタブレットでは、4G/LTEという携帯電話回線を使用してインターネットに接続します。しかし、回線使用量の上限を超えると、通信速度が低速化したり追加料金が必要になったりする場合があります。そこで、今回ご紹介する公衆無線LANサービスを併用すれば、通信料の節約につながるのです。
公衆無線LANはさまざまな事業者が提供していて、サービスごとに利用できる場所や料金が異なります。ここでは、公衆無線LANサービスを下記の3つに分類してみました。
- 公衆無線LANサービスの種類
-
- 「携帯キャリア」の有料サービス
- 「その他の事業者」の有料サービス
- 無料サービス
「携帯キャリア」が提供する公衆無線LAN
公衆無線LANを利用するときまずチェックしておきたいのが、携帯キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)が提供するサービスです。なぜなら、もしあなたがいずれかのキャリアと契約をしているなら、公衆無線LANサービスを無料もしくは月々数百円程度で利用できる場合があるからです。
docomo Wi-Fi
NTTドコモが提供している公衆無線LANサービスです。docomo Wi-Fi永年無料キャンペーンがお得です。
au Wi-Fi SPOT
auブランドを展開するKDDIの子会社「ワイヤ・アンド・ワイヤレス」が提供している公衆無線LANサービスです。ノートPCなどでもWi-Fiが利用できるマルチデバイスサービスキャンペーン実施中。
ソフトバンクWi-Fiスポット
ソフトバンクモバイルが提供している公衆無線LANサービスです。下記公式ページによると、携帯キャリアが提供するサービスのうちWi-Fiスポット数はNo.1です。
- ソフトバンクWi-Fiスポット 公式サイト
↑このページでエリア検索ができます。
「その他の事業者」が提供する公衆無線LAN
その他の事業者が提供する公衆無線LANサービスの中から、お薦めのものをいくつか紹介します。
Wi2 300
前述の「au Wi-Fi SPOT」と同じく、ワイヤ・アンド・ワイヤレスが提供している公衆無線LANサービスです。スポット数は、国内最大級。月額362円(税抜、初月無料)で利用できる定額プランの他、6時間・24時間・3日間・1週間単位で利用できるワンタイムプランもあります。
BBモバイルポイント
ソフトバンクが提供している公衆無線LANサービスです。利用するには、対応プロバイダーとの契約と事前登録が必要です。料金等は、プロバイダーによって異なります。
フレッツ・スポット
NTT西日本が提供している公衆無線LANサービスです。フレッツ光などを契約している場合、月額200円で利用できるのでお得です(※別途初期費用が必要な場合あり)。
無料で利用できる公衆無線LAN
無料で利用できるサービスも、たくさんあります。代表的な無料スポットを紹介しておきます。
FREESPOT
駅・公共機関・宿泊施設・カフェなどで利用できます。基本的に無料ですが、場所によっては施設の利用や飲食などが条件となっている施設もあります。
コンビニの無料スポット
以下のコンビニでは、無料で公衆無線LANが利用できます。
- ローソン:LAWSON Wi-Fi 公式サイト
- セブン-イレブン:セブンスポット 公式サイト ※セブン&アイグループ各店舗で利用可
- ファミリーマート:ファミリーマートのWi-Fi無料インターネット接続 公式サイト
その他の無料スポット
以下の店舗でも、無料で公衆無線LANを使えます。
- スターバックス:at_STARBUCKS_Wi2 公式サイト
- マクドナルド:マクドナルド FREE Wi-Fi http://www.mcdonalds.co.jp/shop/mcdwifi/
- マツモトキヨシ:Matsukiyo_Free_WiFi ※公式サイトなし
- ドン・キホーテ:DONKI_Free_Wi-Fi ※公式サイトなし
このように、無料もしくは低料金で利用できて便利な公衆無線LANですが、注意したいのがセキュリティの問題です。
公衆無線LANのセキュリティ
公衆無線LANでは、古い暗号化技術を使っていたり、そもそも暗号化に対応していなかったり場合もあるなど、決して万全なセキュリティと言えません。このような環境では、通信内容を解読されたり遠隔操作されたりする危険性が高くなります。
したがって、公衆無線LANを利用してインターネットに接続するときは、Webサイトの閲覧程度にとどめておくのが無難です。しかし、ネットショッピングやネットバンキングなど、やむを得ず個人情報など秘匿性の高いデータを通信しなければならないときがあるかもしれません。
いずれにしても、公衆無線LANを使用するなら「VPNアプリ」を導入するなどの対策をしておくことをお勧めします。ウィルス対策ソフトだけでは、通信内容の解読を防ぐことはできません。
人気のVPNアプリ
公衆無線LAN以外にも、外出先でWi-Fi接続するにはモバイルWi-Fiルーターやテザリング機能を利用する方法があります。